2017-12-19

HRCS2017 #5

Berry Bads Motorcycle 様
アルミポリッシュとの塗り分けです。
テーマは、
「海外の人が遊び半分で作ったトラッカー、よりちょっと品質高め」
です。
アルミで作られた外装はポリッシュの部分を残し、必要な部分にはパテ整形を入れてあります。本当に気を使う仕様です。
ロゴもいい感に収まりました!
いつもありがとうございます!



そして最後はLuck Motorcycle 様
今年のニューオーダーでBest Of Chopperを受賞されましたショベルと
新作のナックルの2台でした。

ケミカルキャンディーという海外のペインターの作品からインスピレーションを得て、
ティールブルーで仕上げた作品です。
メッキとフレークの塗り分けです、円形の中もメッキが残してあります。
メッキと重なった塗料との段差は0.4mmにもなりましたが、その手間を忘れさせてくれる仕上がりです。




こちらが新作のナックル。
持ち込んで頂いたアイデアソースは巡り巡って私が6年ほど前に塗ったパターン。
一番最初のアイデアはパソコン(マック)のスクリーンセーバーです(笑)

新しいパターンのアイデアは、最初は何でもいいと思ってます。
2回3回と塗るうちに少しづつ変化して、結局オリジナルになるような気がします。




2台並ぶとたまりませんね!(後ろピンポケしてますケド。。。)

携わらせていただいた作品の紹介は以上になります!

ご依頼いただいた皆様、本当にありがとうございました!
限られた時間の中で、納得いただける作品を塗れた事に一安心しております。
また宜しくお願い致します!

あ、なんだか凄いお店の仕事しかしないように思われそうですが、、、
一般のお客様も大歓迎ですよ〜〜
一見で来て頂いても噛み付きませんし
お茶漬けも出しませんし(笑)

(でも来店アポは下さい。。)
お気軽にお問い合わせください〜




2017-12-17

HRCS#4

HAMANS CUSTOMS 様
Swinging Tradition という新しいクラスに展示されていました。
今回はメタリックにキャンディーと、ど直球な一台。
ベースはシャンパンゴールド
そこに色味の違うグリーンキャンディー2色です。
ハマンズ様にとっては初めてのメタリックベース×キャンディということでかなり仕上がりを心配されておりました。
塗ってる私はもっと心配になりましたが(笑)
Best of the"Swinging Tradition" ! おめでとうございます!


こちらは去年に塗らせていただいた一台。

そしてもう一台。
アイアンのシングルチューブ。

テーマは「おどろおどろしい」



この一台でKick my Assだったのは全体に入っているフレイムス。
平面にレイアウトすることは簡単なのですが、隙間を縫うように配置するとなると難易度は格段に上がります。
それでいて隙間を埋めればいいというものでもなく、しっかりと「スタイル」をキープしなければなりません。
調子よくレイアウトしてきたのに残りスペースが少ないからと言ってそこだけ小さくして誤魔化すわけにもいきません。
限られたスペースにレイアウトするということは、テープを貼り出したところから決まってしまうという事です。
そして悩みながら何度もマスキングテープを貼ったり剥がしたりしていると、マスキングテープの粘着力がなくなり、貼り直しとなります。

そんな右往左往は20時間にも及びました。

そしてやっとエアブラシを持ち塗りだして、
1時間半で塗り終わるという。。。












こんなに手が入ってますよ!なんて事は別に自慢したくもありません。
ただ、もし機会があれば、ぜひ太陽の下で見て頂きたい一台です!

細かい事は抜きにして、「かっこいい!」です。



2017-12-14

HRCS2017 #3

HOT CHOP SPEED SHOP 様
フルモールディングでサイケデリックなピンクです。


HOT CHOP様と何度も打ち合わせとカラーサンプルのやり取りをして、落ち着くところを探っていきました。


どんな誌面でもさらっと書かれてしまいますが、ビルダー様にとって色の選択はかなり難しい部分だと思います。
「このバイクにこの色なら間違いない」という色ならまだしも、そこは新しい事に挑戦するのが職人。
ビルダー様の頭の中で固まったイメージと
実際にサンプルで塗った色、パターンと
実際にバイクに塗りだした時と
全て印象が変わってきます。
そんな中で「見たことがないけどかっこいい」を探り出していきます。




私個人的にいつも大変だなって思うのはパテですね(笑)
手が壊れるのが先か、完成するのが先か、的な(笑)


2017-12-12

HRCS2017 #2

お次はShiun Craft Works様
松村様とは何度かお話ししたことはあったのですが、お仕事を頂くのはこれが初めて!
初めてで、、、「お任せします」。。。。
今までのShiun様のペイントを見てきているだけに、
いきなりのハードルというよりむしろ棒高跳び。
デザインを考えている時のワタシの頭から湯気が出ていたのは言うまでもありません。。笑
テーマはオレンジキャンディー
お客様の好みの参考画像を10枚ほど頂いて、考えました。
塗装屋というのは組みあがったバイクを見れません。(塗装前なので当たり前ですが)
なので完成図 は頭の中のイメージで進めていかねばならず、
塗装を含め、すべて組みあがった時に「この塗装が果たしてバイク全体のキャラを生かすのか殺すのか」という不安にいつも悩まされます。

今回も組み上がったものを見て、ほっとしました。
派手な外装をメッキパーツや細部の作り込みが中和してくれています。
エグリの中は「小さな赤い宇宙」
実車を見られる機会がございましたら是非、近くでご覧になってください。

ご用命いただきありがとうございました!
また、機会ございましたらよろしくお願い致します!





2017-12-11

HRCS2017

今年も無事に終わりました横浜ホットロッドショー2017!
みなさまお疲れ様でございます!

ドタバタで行って帰ってこれまたドタバタしておりまして。。
ブログ書く書く詐欺にならないうちに。。。

出店車両数最多となった今年のお仕事を(ちょっとづつ)紹介していきたいと思います!

納品させて頂いた順に、まずはFORCE Motorcycles様
GANGSTA FXR
ニューオーダーにも出展されてましたが、お気に入りの一台なのでもう一度。。
S&Sモーター 124キュービックインチのモンスターマシンです。
の、、乗ってみたい。。。。
塗装はぱっと見ブラックなのですが、かなり手の込んだ模様が入っております。
ファイヤーの様なトライバルの様な模様をメインにローライダーでよく見るテープパターン、 そして部分的にレースに見えないですがレースペイントです。
仕上げにブラックキャンディでトーンを落としました。

こちらはリアをワイド化させたネオクラシックなショベル。
ティールブルーからオリエンタルブルーへの美しいグラデーションです。
ロゴはシルバーリーフをシートと同色のアウトラインで仕上げました。
こちらでひと手間もふた手間もかけたのはキャンディー塗装です。
通常メタリックベースであればメタリックを塗った上からすぐキャンディーを塗っていくのですが、グラデーションと言う難易度が高い塗り方ですので、何かあっても対処できる確率を高めるためにメタリックを塗装後、クリアーで一度閉じております。
強制乾燥でカチカチに固めてしまってからもう一度全て足付け(サンドペーパーで削る)してからキャンディーに臨みました。 
 
塗る部分を分けながら10回以上キャンディーを重ねますので、作業に失敗が出ないよう、タンクの塗装は回転台を制作しました。




そしてこちらもニューオーダーでも特設コーナーが設けられていたボンネビルソルトフラット出場車両!
NO LIMIT 2
何度も自分で言いますが(笑)
めちゃくちゃかっこいいフレイムス! 
 本当に時間がなかったので、、、アメリカングラスサインにゴールドリーフをお願いしました。
無理を言ってもーしわけない!

 FRPカウルの制作から携わっておりました。
ここまでの大物は初めてで、何もかもが予想を上回りました。
 そんな中でも出来る限りの対策を、
カウル取り付け穴には鉄板を埋め込み、かかる負荷を分散できるようにしました。
おかげでカウルにダメージは一切なかったようです!





パート2へ続きます〜